子宮内膜症によるチョコレートのう腫(左右卵巣)
クライアント | Iさん 女性 37歳 |
担当ホメオパス | 由井 寅子 ホメオパシー博士/日本ホメオパシーセンター総センター長 JPHMA認定ホメオパスNo.001/JPHMA認定アニマルホメオパスNo.A0001 HMA認定ホメオパスNo.490/ARH認定ホメオパスNo.507 |
主訴 | 子宮内膜症によるチョコレートのう腫(左右卵巣) 手術しなければならないかもしれない。 |
タイムライン
10歳 | おぼれた。 まぶしくてゆらゆらしてた。 |
14歳 | 初潮 |
20歳 | 生理痛がひどく、バファリンを服用。 働き始める。立ち仕事に加え、職場の環境が厳しく、強いストレスを感じる。 |
22歳 | 失恋。3年間付き合った彼と突然連絡が取れなくなった。 祖母の死。愛犬の死。当時一人暮らしをしており、祖母にも愛犬にもあまり会ってあげれていなかったため、罪悪感から実家に帰れない。 彼との別れ、祖母と愛犬の死が重なり、何故一度にこんな辛い目にあうのかという気持ちを抱く。 |
25歳 | 両親の離婚。父のギャンブルで破綻宣告を受ける。 父が初めて母を怒鳴った。母が怒られるのを全く見たことが無かったので、びっくりして泣いてしまった。 |
28歳 | 二度目に飼った犬の死。 彼(今の夫)の浮気の噂を聞き、ショックを受けた。今までで一番辛い出来事。この人でいいのか迷いながら結婚した(彼を失うのが怖かった) |
30歳 | やはり結婚に納得がいかず、3ヶ月間の別居。別居先の環境が悪くストレスがたまり、甲状腺機能亢進と不正出血を起こす。体調を崩したことにより彼の元に戻る。 |
32歳 | チョコレートのう腫 |
35歳 | 再検査 手術勧められる |
相談会の様子
1回目 2006/11/10 | レメディー: Force.(フォース):悲しみ・苦しみ・罪悪感・恐怖に良い。 Kali-br.(臭化カリウム) : 裏切りのレメディー。事件があって以来、人を信用できなくなった人のレメディー。 Thyr.(甲状腺ヨウ素) : 甲状腺のレメディー。言いたい事を言えなかった事から甲状腺を病んだ人。 Pall.(パラジウム)、Plat.(プラチナ) : 卵巣に良いレメディー。早いうちに親の手助けがなかった人のレメディー(子供の頃母親が外で働いており、一人で家にいることが多かったため) |
2回目2007/03/02 | レメディーをとって変化したこと: ・Thyr.をとった後、多量の下痢が起こった。 ・口内炎 ・指先があかぎれのように切れた。 ・ガスが多量に出るようになった。 ・レメディーをとって3日目に発熱。2週目に喉が腫れた(右側)。同時に不正出血。病院にて、左側の卵巣のう腫が半分になったと診断された。 ・喉の痛みは右から左へ。飲み込むことができない。窒息しそう。痰 ・唾液が詰まった感じ(Merc.,Hep.で改善) ・兄に腹が立った。兄をひいきする母への怒り。兄に対しても怒り。 ・頑張っているのによく言われないことがストレスになる。 ・人が怖い、一人でいることが嫌。 レメディー: ・Puls., Lyc.(セイヨウオキナグサ+ヒカゲノカズラ) : 人が怖い、一人でいることが嫌。 ・Kali-i.(ヨウ化カリウム) : 喉の腫れ、腺の問題。 ・Pitu-gl., Adren.(脳下垂体+アドレナリン) : 怒り、ホルモンバランス、女性器の問題。 ・Thuj., Med.(ニオイヒバ+淋菌) : 中核となるマヤズム(※1) ・Pall., Oxyg.(パラジウム+酸素) : 卵巣の腫れ、窒息感。 ※1 : マヤズム:ホメオパシーの専門用語で遺伝的傾向のこと |
3回目2007/06/07 | レメディーをとって変化したこと: 黒い血の塊が多くでる。胸が張った。 レメディーをとって4、5週目に口唇ヘルペスと喉の詰まりがあった。 腰痛がよくなった。 生理前に左卵巣痛がある。 量を食べるとお腹をこわす。牛乳が苦手。 夫婦仲がよくなった。 また一人になることが怖い。 人前でしゃべるときに心臓がドキドキする。 緊張しやすいので、目立たずに隠れていたい。 高校生の時にトイレが不安だった。トイレで皆が近くにいるのが嫌だった。 思春期にオナラやゲップが気になる レメディー: Dys-co.+Arg-n.(腸内細菌+硝酸銀)…トイレを我慢。緊張する。 Tora+Ambr. (トラウマ+竜舌香)…私を見ないで。 こっそりやりたい。はずかしめに合った人。 Pitu-gl.+Thyr. (脳下垂体+甲状腺ヨウ素)…緊張とストレス。 |
4回目2007/09/13 | 病院にて、7cmあった左の卵巣のう腫が消えたと診断された。 下痢が良くなった。 |
結論
この改善例は、32歳のときに病院で「子宮内膜症によるチョコレートのう腫」と診断され、病院に通院するも改善がみえないということで、ホメオパシー健康相談を始めたケースです。この方は、28歳の時に起こったことが「人生で一番辛かった」と話しています。その、一番辛かった時期を過ぎた後、ストレスによる甲状腺の機能亢進、そして子宮内膜症と体に症状がでてきています。タイムラインから、この方の場合は悲しみや苦しみ、怒りなど多くのストレスから卵巣のう腫になったと考えられます。言いたい事を言えなかった事から甲状腺を病んだ人に合うレメディーはThyr.、Pall.とPlat.は卵巣に問題を抱えている人に合うレメディーです。レメディーをとり始めて半年後、病院で左の卵巣のう腫が消えたと診断された、という嬉しい報告がありました。