生理中の激しい寒気・吐き気・嘔吐・腹痛
クライアント | Aさん 女性 33歳 |
担当ホメオパス | 上村 悦子 日本ホメオパシーセンター東京本部 JPHMA認定ホメオパスNo.037/HMA認定ホメオパスNo.1023 |
主訴 | 生理中の激しい寒気・吐き気と嘔吐・腹痛。 (14歳ごろ発症。20歳ごろ1年間無月経。30歳で出産したあと軽減したが、数ヶ月前からまた悪化。またああなるかと思うと毎回不安) |
タイムライン
3~5歳 | アトピー性皮膚炎(薬は使用せず) |
9歳 | 父が統合失調症に→兄をよくどなった。 |
14歳 | 生理痛始まる(以後、毎回鎮痛剤使用) 中・高校生 兄から暴力を受ける |
21歳 | 交通事故で頭を打ち、くも膜下出血(手術せず自然に吸収)。 |
29歳 | 子宮筋腫の内視鏡手術。 |
32歳 | 半年前、母が勤務先の会社の金を横領していたことが発覚 |
相談会の様子
1回目2005/12/09 | 不穏な家庭で甘えることもせず育ち、成人してからは両親に頼まれてお金を貸し続けてきた。1年前に「もう貸さない」と宣言し、安堵と罪悪感。母はつねに兄をかわいがってきた。母と兄への怒り。 レメディー: Carc.(感情の抑圧、罪悪感、台風好き)Ipec.(生理時の不調) |
4回目2006/03/29 | 生理時に吐かずにすんだ。痛みも軽減。母への怒りが悪化。兄への嫉妬にブレーキをかけているかもしれないと気づく。 レメディー: Nat-m.(手のイボ、嫉妬) |
5回目2006/05/18 | イボがとれた。私はさびしいんだと気づく。初めて母がかわいそうだと思った。やっぱり母が好き。 |
7回目2006/11/30 | Arn.をとって吐き気。事故で負傷したときの気持ちを思い出した。生理中には吐き気も寒気も頭痛もなく、静かな感動。 |
12回目2007/11/22 | 皮膚のかゆみ。Op.で悲しみ浮上。発熱。拒絶される恐怖。兄への恐怖。事故やけがへの恐怖。 レメディー: Acon./Arn.(事故と虐待の恐怖と衝撃) |
結論
子供時代に十分な安心と愛情を得られずに育った方は、自己否定や罪悪感の感情を抱きやすいようです。女性の自己否定は、女性性の否定にもつながり、生理や生殖器の問題となって現れることがあります。この方の場合もそうでした。さらにお兄さんからの暴力や事故の打撃によるトラウマが、治癒力を妨害していたようです。心身の傷をご自身の力で癒していくには時間がかかりますが、根気よく通っていただいたおかげで、トラウマを一つ一つ乗り越え、とてもよくなりました。その過程で少しずつご自身の感情と親しくなり、お仕事や人付き合いに受身ではなく積極的に関わりはじめ、見違えるように生き生きなさっていく様子が印象的でした。