皮膚疾患|悪性リンパ腫の疑いのある腫瘍とアトピー性皮膚炎
クライアント | Nくん 男の子 1歳 |
担当ホメオパス | 由井 寅子 ホメオパシー博士/日本ホメオパシーセンター総センター長 JPHMA認定ホメオパスNo.001/JPHMA認定アニマルホメオパスNo.A0001 HMA認定ホメオパスNo.490/ARH認定ホメオパスNo.507 |
主訴 | 食物アレルギー、アトピー、中耳炎 現病歴: 生後直ぐより、顔、背中、頭に湿疹が出る。 小児科で薬を処方、塗布。全くよくならず悪化。湿疹が厚くなり、頭はトビヒ状態。 皮膚科で「アトピー性皮膚炎」と診断、ステロイドと保湿と飲み薬を処方される。 トビヒも耳まで広がり、抗生物質で治療。 健康状態: 頭に黄色いかさぶた状の湿疹。額に小さいイボ。歯は未だ2本しか生えない。手首足首背中に蒙古斑。排便1日3回。 体質: 汗をかく。水分摂る。帽子は絶対被らない。 性格: 周囲に人がいるのを好む。外出が好き。散歩中歌を歌う。 よく泣く。髪を洗うのが大嫌い。 |
タイムライン
妊娠 | 貧血が酷い。増血剤を注射(10本)。頭痛があり頭痛薬を飲む。 |
0歳 | 1週間早い。微弱陣痛で促進剤使用。3,292g。母乳。風邪薬の漢方薬を飲む。 |
1ヶ月 | 乳児湿疹 |
4ヶ月 | BCG予防接種。チーズで体に赤いブツブツ。血液検査でアレルギーあり。 |
5ヶ月 | 中耳炎。顔・頭・背中・足の湿疹が悪化。ステロイド塗布開始。 三種混合予防接種(DPT)を3回受ける。頭のトビヒが一面に広がる。耳にも。黄色の汁が出て痒がる。 |
7ヶ月 | ポリオ予防接種。トビヒがよくならず強い抗生剤を飲む。中耳炎で切開。 |
8ヶ月 | 中耳炎で切開。突発性発疹。中耳炎で切開。 |
9ヶ月 | また中耳炎。Puls.で対処。これ以降中耳炎にはなっていない。 |
10ヶ月 | 健康診断で食物アレルギー再検査。アレルギー値のスコアアップ。口の周りのジュクジュクした黄色のかさぶたの湿疹が治らない。 |
1歳 | ホメオパシー開始 |
相談会の様子
1回目 2007/09/01 | 4×3センチの腫瘍。悪性リンパ腫の疑いと診断され、入院を勧められた。病院の「何が原因かは不明だが、とりあえず投薬」という方針に母は納得できない。 「レメディーで何とかならないでしょうか。」 レメディー: Bar-c.Hep.Carc.10M Ferr-p.9X/Cupr-ars.12X Merc-i-r.1M/Alum.10M Antibio-D.Pyrog.30C |
2回目2007/09/07 | こぶの大きさもひとまわり小さくなったような気がするが、固くコリコリしていて4~5cmの大きさがわかる。痛みはなし。元気はとてもあり、走り回り笑顔もある。耳下腺にも小さなコリコリ。 ネコひっかき病と言われ、病院を退院。 CTにより小さくなったことは認められたが、抗生物質投与では大きな変化は認められなかった。 レメディー: カビ用のレメディー |
4回目2007/11/07 | 首元、耳のびらんした(ただれた)状態が改善。傷口が小さくなっている。毎日2~3回のドロドロの便だったのが、1日1~2回で、わりと形のある便になった。 とても言葉を理解し話すようになった。乳歯の数も不足し歯生も遅いので、言葉は遅いと言われていたので驚いた。表情が豊かになり、動きが機敏になった。 レメディー: BCG予防接種・三種混合予防接種(DPT)用のレメディー |
8回目2008/08/22 | きれいに。 |

結論
このケースは、医原病(※1)が引き金となって起こったものと思われます。
この子どもは、アトピーのほかに食物アレルギーを持ち、耳下腺炎で何度も耳を切開しています。体内にあらゆる異物がたまった結果として「症状が出ている」ということはホメオパシーの考え方に沿った、治癒の方向であるので決して悪いことではありません。ただ、このケースはあらゆる要因が重なっているため、一足飛びに改善、というわけには行きません。
しかし、由井総センター長が長年の研究から見出した、「病理+医原病+マヤズム(※2)」の3方向アプローチによって、改善が難しいと考えられるケースでも着実に成果を積み重ねています。
※1:医原病:医療行為が原因となって起こる病気や障害のこと
※2:マヤズム:ホメオパシーの専門用語で遺伝的傾向のこと