アテローム(粉瘤)の手術が回避されたケース|JPHMA認定ホメオパス増田敬子

JPHMA認定ホメオパス増田敬子(ますだ・たかこ)

65歳女性 アテローム(粉瘤)

尾骨の周辺部にアテローム(粉瘤)※1ができ、はじめは小さな吹出物程度でしたが、気になって触っているうちに悪化し大豆大の大きさになり、非常に強い痛みが出てきてしまいました。翌月に病院で受診したところ、内服薬(抗生物質)が処方され、アテローム(粉瘤)は乾燥し、小さくなり、痛みが治まりました。2ヶ月後の受診では、小さくはなったもののまだ芯が残っており再発しやすいので手術をした方がよいとのことでした。

しかし、手術はしたくなかったため経過観察することにしました。3か月後の受診でも状況に変化がないので翌月手術をするかどうかを検討することになり、ホメオパシーで対応できないものかと代理(娘)での相談がありました。TBR(レメディー選択のためのソフト)の結果から15種類のレメディーが候補に挙げられ、最終的に度数の合計値とバランス、クライアント様の気質、体質からレメディーを決定しました。Tuクリームも随時使用していただきました。

レメディーをとり始めてすぐに全身に蕁麻疹がでて痒くなり、何とか約2週間継続したが、痒みがひどくなったことと、数年前に内臓に蕁麻疹が出て呼吸困難に陥り入院したことを思い出し、非常に心配になったため一旦メインレメディーは中止し、ミネラルレメディーとTuクリームのみ継続していただきました。徐々に患部表皮のカサカサした感じがなくなり、1ヶ月後にはほとんど気にならなくなったとのことでした。その1週間後に受診したところ、まだ少し芯は残っているようでしたが、手術は必要なしと診断されたそうです。

※1:アテローム(粉瘤・ふんりゅう、アテローマともいう)は、皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)ができ、皮膚の角質や皮脂が袋の中に蓄積されてできた腫瘍である。蓄積された内容物は嚢胞の外に排出されないので、時間とともに少しずつ大きくなる。身体各所に形成され、半球状の腫瘍で中央に開口部があり、強く圧迫すると不快な臭いのする粘着性の内容物が排出される。皮膚開口部より細菌が侵入して化膿し、患部が赤く腫脹し痛みを伴うこともある。強い炎症を伴う場合はすみやかに切開し膿を排出するが、軽い炎症なら抗生物質を内服すれば炎症はおさまるとされている。特に発赤や痛みを伴わない場合は、皮下にあるアテローム(粉瘤)の袋状の嚢胞壁と内容物をそのまま外科的摘出する。