とらこ先生潰瘍性大腸炎体験談【簡易版】感情の吐き出しとともに、体はドンドン癒されていたのです。

私は33歳の時に潰瘍性大腸炎という病気を患い、それから三年間、下血はひどいときで一日15回ほどありました。腸壁が破れ、血が吹き出るのです。外出してもすぐにトイレに行きたくなり、下血と便が混ざって出てきます。腸壁の潰瘍ですから常にお腹に疝痛があり、とても苦しいものでした。(中略)
私が、ホメオパシーと出会ったのは、潰瘍性大腸炎を患い2年目の年でした。その頃の私は、どうしても治らない病気のために、心はすっかり暗くなり、陰鬱な日々を送っていて、人生に対して大変ネガティブになっていました。なぜ私だけが病気になるのか、なぜ私だけが苦しむのか、人生は不公平であり、私の人生は何と苦難ばかりであったかと哀れんでいるときでした。(中略)
いよいよ、潰瘍の腸を切って、人工肛門をつけるしかないというときに、夢で「同種のホメオパシー治療がいい」と教えられました。(中略)
ホメオパスのところへ行き、私に与えられた一時間、ありとあらゆることを聞かれました。一見、病気には関係ないようなことや恥ずかしくて言えないことも聞かれ、自分が丸裸にされたようでした。(中略)
家に帰ってから、せっかくお金を払ったのだから四粒の砂糖玉を捨てるのももったいないと思い、期待しないまま指示通り、一日一粒、四日間のみました。そしたら五日目の朝に、どういうわけか、ベッドから立ち上がれません。腰が抜けたような感じで、二つ折れになったままなのです。節々が痛く、微熱もあります。トイレに這うようにして行き、またベッドに戻り、節々の痛さに耐えていました。(中略)
この痛みは、26歳のときにかかったインフルエンザのときの痛みと全く同じものであることが自然と思い出されました。そう言えば、26才の頃、体調が悪かったのですが、仕事を休むことができなくて、抗生物質を打ちながら、やり抜いたことを思い出していました。そのときの症状が戻ってきたのです。翌日、痛みは少し減ってきたもののまだ腰が曲がったままです。熱と汗がたくさん出ました。(中略)
それから一週間ほど経過した頃、腹が立って、腹が立って、何かにつけ、何かをぶち壊したいという思いがわき上がってきました。私が以前に抱いていた憤り、それらがドーッと押し寄せてきたのです。(中略)
私が心にとらわれていて、体の変化に気づかなかったのですが、感情の吐き出しとともに、体はドンドン癒されていたのです。怒りが鎮まる頃に、何とも言えない悲しみ、生きることへの絶望的な悲しみが、私を襲いました。生きること、または生かされることへの悲しみと言っていいのでしょうか?肉体をもった人としてつらい人生を生きることへの苦しみです。もう大声で泣くのではなく、ひたすらさめざめと、シクシクと泣くのです。私の子どもの頃のトラウマで、置き去りにされているインナーチャイルドが泣いているようでした。泣いて、わめいてを一週間ほど続けた頃に、ふと血便が出ていないことに気が付きました。まだ柔らかかったものの、普通の便に戻っていました。(中略)
潰瘍性大腸炎は、一ヶ月足らずで完治しました。ホメオパスとの1ヶ月に1回のアポイントで、全てを話しました。彼(ホメオパス)は、全てを知っていたかのように、終始ニコニコ笑っているばかりいました。(中略)

原文
http://jphma.org/About_homoe/media_interhomeo.html